犬はもちろん人間のように話す事が出来ません。ですからもし体調が悪い、何処かが痛い、病気になった時に
伝える方法がありません。それゆえ飼い主の方が素早く察知してあげることが大切ですね。実はワンちゃんの目の様子で分かる病気も有りますので、今回はそのことについてご紹介させていただきます。
犬の【目の色】について
犬を飼われている方は、ご自身のワンちゃんの目の色をしっかり見たことはあるでしょうか?
犬の目の色には何種類かあり、黒だけではなく、茶色やブルーなど、人間のように違った色があります。下記に代表的なワンちゃんの目の色をご紹介いたします。①黒系
犬の目の中で
一番多い色です。その中でも日本犬のほとんどが黒色の目をしています。中には日本犬でも黒ではない犬も個体がありますので、黒以外は必ず異常という訳ではないです。②茶色系
人間の場合は、色が薄いと視覚的に問題があることもありますが、ワンちゃんの目の茶色は特に異常はありません。また
茶色でも濃い、薄いがあります。③青系
シベリアンハスキーに代表される、カッコいい青い目の犬種です。北方出身の犬種に多く見られており、これは単に遺伝的な要素であると言われています。
④グレー系
身体の毛の色がグレーの場合、目もグレーや緑系の場合が多いようです。なお身体の毛がグレーではなく、目がグレーの場合、病気ではないですが、やや好かれない傾向があります。
⑤左右が違う色
目をケガしてしまって、このようになってしまった以外は、これは異常ではなく、
先天的なものになります。意外と好まれることも多く、このような目を持ったワンちゃんを飼われる方も多いようです。【目の色】の変化で犬の健康状態を知る
ワンちゃんは年を取ってくると、
だんだん目の色が薄く変化してくることがあります。ですが、それとは別に 「病気」が原因で、目の色が変わる事もあります。さて、どのような変化が起こった時に注意をすればよいのでしょうか?こちらでは代表的な症状をご紹介いたします。目が白っぽく濁った感じになる
ワンちゃんの目が白く濁ってきた場合は、比較的シニア犬に多く、
「白内障」の可能性があります。白内障になってしまうと、中々治療することは難しいのですが、症状がそれ以上悪くならないように治療していくことは可能です。飲み薬や目薬を使って、それらの治療を行います。ただ、目がどこかに当たって角膜に傷がつき、そのことが原因で目が白くなることもあります。
目が赤い
人間でいう所の、「充血したような目」になっている場合、
「角膜炎」の可能性があります。これは散歩の時やワンちゃんと遊んでいるときに、目をどこかにぶつけてしまい、目を傷つけてしまった場合などに起こります。ワンちゃんが何となく目を気にしているような動作をしていた場合には、痛がったいる可能性もあり、放っておくとますます悪くなることもありますので、早めに動物病院へ連れて行ってあげてください。
目が青白い感じがする
もともと青い目の犬種の場合はそうでは無いのですが、黒系や茶色系の目のワンちゃんが、
そのような色になってきた場合、 「伝染性肝炎」の可能性があります。
これは下痢や高熱を伴う事もあり、注意が必要です。目の色がなんかおかしいなと感じた際には、早めに動物病院へ連れて行ってあげましょう。
犬の目を守る方法
ワンちゃんは遊ぶことが好きで、走り回ったりしますので、普段から目を守るのは、なかなか難しいと所もあります。
飼い主の方がどうしても気になってしまう場合、実は
「眼球カバー」と言って、人間でいう「コンタクトレンズ」のような、直接目に付けるものも存在しています。とは言えまだまだこの処置をしてくれる動物病院は少ないのですが、万全の対策をしてあげたいとお考えの飼い主の方は、一度近所の動物病院に、ご相談してみるのも良いと思います。
いかがだったでしょうか。今回は大切なワンちゃんの目の異変についてご紹介いたしました。普段なかなか気が付きにくいと思いますが、こまめにチェックして、守ってあげてくださいね。